妊娠中に職場の人たちがとても優しい行動をとってくださいました。とてもうれしくて目がしらが熱くなりました。わたしはある行動が「思いやり」だと感じた時「しあわせだな」と思い、このご恩を次の誰かにつなげたいなと考えます。
高等学校で心電図検査をした時の事です。検査技師が検査終了後にお茶を飲みながら「ときどき【ありがとうございました】とか【お願いします】と言ってくれる生徒がいるとうれしいよね」と話しました。
心電図検査表行方不明事件。内科検診終わらない事件。身体測定やり直し事件。入院手術の大けが。自分に起きた出来事を受け入れた途端自分が楽になりました。出来事を受け入れということは自分を楽にすることです。
アヒル症候群はスタンフォード大学によって造られた用語です。池を泳ぐアヒルは、水の上を楽々と移動しているように見えます。でも水面下では、必死に水をかいて沈まず前に進んでいるのです。みんなが優秀に見えて自分に自信を無くしそうになったらアヒルを思い出してください。
学校の健康診断。中でも検尿の回収はとても大変です。検尿の容器は回収の前日担任から生徒へ渡してもらいます。尿検査前日、教室に検尿の容器がごっそり置いてあると連絡がありました。今から40人の生徒へ届けるのは無理だと思いました。
学校医から「体調が悪く明日の内科検診に行けません」と電話がありました。電話を切った直後、非常にやばいことになったと思いましたが、「考えてもしょうがないな」と開き直りました。でもこの出来事がきっかけとなり「逆境は真価を試される好機」と捉えるようになりました。
『人を動かす』D・カーネギーの本にこんなことが書かれていました。人の身になって考える。他人に物を頼もうとする時には相手の立場から物事をよく考えてみる。この本を読むとあの時の感動がよみがえります。
コロナ渦で医療従事者の大変な状況が報道されています。保健室の状況をふと思い出すことがあります。ゆっくり考える余裕もなく、あわただしく過ぎていく日が続くと感情が無くなるような感覚に陥ります。悩みや葛藤は発達のために通過するべき過程です。その先には必ず成長した自分に出会えます。