右手術前日入院をしました。
病室は相部屋で術後1日だけが個室でした。
相部屋にはYさんとKさんがいて入院や手術の不安がまぎれ心強かったです。
個室から相部屋に戻った夜、激痛のためウトウトしていました。
そんな時誰かに追われ「助けて」と大声を出した瞬間目を覚ましました。
あわてて口を押さえたのですが後の祭り。
時刻は夜中の2時少々前。
「夜眠れない」と話していた2人がようやく眠り始める時間だと思うと申し訳なくて悲しくなりました。
翌朝、自然に始まった会話にわたしの叫び声の話題が出ませんでした。
話さなければと思い「昨夜大声で叫んでみなさんを起こしてしまいごめんなさい。」とあやまりました。
Kさんは「そんなの気にしなくていいよ。」
Yさんは「前にいた人は寝言が大声で看護詰所まで響いてたから気にしないで。」
2人はわたしの声に気付いていてあえて話題にしなかったのだと想いました。
気付いていてもあえて触れない。
本当にうれしかったです。
やさしいってこういうことだと想いました。
これが寄り添うってことだと想いました。
人生無駄なことはひとつもない。
ケガの意味をしみじみと考えました。