高等学校で心電図検査をした時の事です。
320人の生徒を4人の検査技師が来校して検査をしました。
全員の検査が終了すると、わたしは必ず休憩していただきました。
検査技師がお茶を飲みながら気づいたことを話しました。
「ときどき【ありがとうございました】とか【お願いします】と言ってくれる生徒がいるとうれしいよね」
「言われた瞬間ニコッとなって疲れが吹っ飛ぶよね」
「うれしくて疲れていたのも忘れちゃった」
生徒の「ありがとう」でこんなにも明るい話題になりびっくりでした。
長時間立ったまま仕事をしてずいぶんと疲れがたまっているはずの検査技師が、元気で明るい表情なので、わたしまで幸せな気分になりました。
「ありがとう」は魔法の言葉です。
「おいしいね」「おいしいね」と言ってお茶を飲まれた後、次の学校へ向かわれました。
「聞いたとおり優しい生徒さんが多いですね」と初めて来た検査技師が感想を言いました。
この「ありがとう」検査センターでちょっとしたうわさになっているようです。
みんな繋がっています。