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元善光寺

元善光寺は長野市にある善行寺の元になったお寺です。

元善光寺と名付けられる前は坐光寺(ざこうじ)と呼ばれ、現在も地名が座光寺として残されています。

日本に仏教が入ってきた頃、一番最初に日本へと渡ってきた阿弥陀如来像を蘇我氏がお寺を作って安置しました。

ところが、疫病が流行ったことで仏教を崇拝した罰だと、物部氏によってお寺は破壊され、阿弥陀如来像は難波の堀に沈められてしまいました。

下伊那に住む本多善光が難波の堀で一光三尊(善光寺如来)の本尊を見つけて持ち帰り、自宅の臼の上に安置したのが元善光寺の始まりです。

阿弥陀如来様の御告げにより、長野市に阿弥陀如来像を御遷し建てたお寺が善光寺です。
お寺の名前は、本多善光(よしみつ)の名前をとって善光寺と名付けられました。
ご本尊様がいなくなった今の元善光寺は、本多善光が同じ大きさで彫った阿弥陀如来様がご本尊として安置されています。

善光寺も元善光寺も、御本尊は住職さえも拝むことが出来ない完全に秘仏です。

その身代わりの前立(まえだち)本尊様が7年に1度御開帳になり拝むことが出来ます。

前立本尊が善の綱で回向柱と繋がっています。

回向柱の触れることで前立本尊に触れたというご利益が得られることになります。