「明日の内科検診について承知しました。先生のお身体が大切ですから、先生が健康になられるまで延期します。お大事になさってください。」
内科検診が出来ないという学校医に対応した時の内容です。
電話を切った直後、非常にやばいことになったと思いました。
次はいつできるようになるのだろうと一瞬不安になりました。
でもその後、悩んだところでしょうがない「人生こんなこともある」と思いました。
生徒をはじめ関係者には中止である事と次の予定が未定である事を連絡しました。
1か月程して学校医から電話がありました。
「学校の都合に合わせる」と言われました。
校内では「仕方がない事だから学校医の都合に合わせて」と言われました。
あっさり日程が決まり、例年以上にすんなりと内科検診を終えることが出来ました。
この話には続きがあります。
学校医の態度がこの出来事をきっかけに180℃変わりました。
例年欠席する年度末の委員会にこの年はめずらしく出席されました。
この席で「こんなできた養護教諭は異動させてもらっては困る」と発言されました。
これを学校に言うためだけに参加されたのだと思いました。
会議後に相方の養護教諭と「突然の発言で、何か怒られるような事したのと怖かった。でもあんなふうに言ってくださり嬉しかったね。」と一緒に喜びました。
逆境は真価を試される好機と捉えよ
(君から動け。渋沢栄一に学ぶ「働くとは何か」著:佐々木常夫)
渋沢栄一によれば、期せずして降りかかった災難をいかに切り抜けるかによってその人の価値が決まると言うのです。
逆境に遭遇した時「自分は今試されている」と捉える事で気持ちが楽になります。
渋沢栄一が「あれこれ悩んだところで、天命に逆らうことはできないと割り切れば、心は落ち着きを保てるはず」と言っていますがその通りです。
逆境は、私のように人を成長へと導いてくれると思っています。