頻繁に洗えない着物や帯、長襦袢、帯揚げや伊達締め等、脱いだ後すぐにハンガーやいすの背にかけてください。
風を通すことで、湿気をとばし、しわものばします。
着物や帯は着るたびに洗うものではありません。
洗いたい時は、必ず呉服屋さん等の専門店に依頼します。
祖母の葬儀に喪服を姉妹三人で着ました。
嫁入りの時、母が準備した喪服でした。
祖母の葬儀に着るため、三人とも初めて喪服を広げました。
当然綺麗な状態のはずが、姉一人の着物だけ裏地が茶色く黄ばんでいました。
これにはとても驚きショックでした。
話を聴くと、一度だけ人に喪服を貸したそうです。
相手の方はすぐに返してくださったので、そのまましまったとのことでした。
着物を脱いだらすぐにしまわないようにとはこの事なのかと理解できました。
着物を着てしまえば、裏地の黄ばみは見えませんがとても残念なことと思いました。
肌襦袢や裾除けは、綿やキュプラといった素材です。
普通に洗濯機で選択しても大丈夫です。
足袋は、汚れが目立つので部分洗いをしてから洗濯します。
半衿は汚れが目立ってきたら長襦袢から取りはずして洗います。
高価な刺繍や素材によっては、専門店にお願いします。
草履はすぐにしまわないで、よく乾かしてからしまいます。
年数が経った草履は使う前に点検することをおすすめします。
一度も使っていなくても、底が剝がれ歩くたびにパカパカする危険があります。
着物と違い、10年以上経った草履は接着で付いている部分が歩いた衝撃で剝がれることがあります。
私は、30年しまってあったお葬式の草履をはいた時、底が取れてしまい大変だった事がありました。